はじめに
本記事は、Microsoft公式のPL-7001のアセスメント試験を受けた際の体験談を記載しています。
Power Platform Consaltantとして働いている私が、自身の感想と共に内容を纏めてお届けします。
対象の読者は以下を想定しております。
- PL7001の合格に向けて試験対策をしている方
- PL7001の受験を悩まれている方
- サクッとPL7001の内容を掴みたい方
PL-7001とは
PL-7001は「Create and manage canvas apps with Power Apps」と言って、Power Appsを使用してアプリを作成・管理するための技術があるかを確認するための資格試験です。
Create and manage canvas apps with Power Apps – Applied Skills | Microsoft Learn
2024年6月に廃止されたPL-100の代わりにできたPL-700シリーズの試験の1つで、Power Appsに焦点を当てた試験になっています。PL-100の廃止に関してや、PL700シリーズの概要について知りたい方は以下の記事からご確認頂けます。
【悲報】PL-100の廃止のお知らせ | Power Platform 大学 (mshackjapan.com)
試験範囲
2024年8月時点の情報では、他のPL試験のように明確な試験範囲は公表されていませんでした。
Microsoft公式のPL-7001のラーニングパスを見る限りでは、以下の能力・知識があることが必要とされています。
- Power Appsに関する基礎知識
- キャンバスアプリを用いた開発経験(簡易的なアプリの作成経験があれば十分)
- キャンバスアプリのインポート・エクスポートに関する基礎知識
要約すると、Power Appsに関する基本的な内容の理解を問われます。YoutubeやUdemy等のプラットフォームで発信されている内容を見ながら、手を動かしたことがある人であれば、すぐに合格できる難易度になっています。
体験談
Microsoft公式のPL-7001のアセスメント試験の概要を紹介します。
PL7001は大きく4つのパートに分けられます。
概要
1.テスト準備 - 仮想マシンの立ち上げ・要件の理解
2.キャンバスアプリのインポート
3.キャンバスアプリの開発
4.キャンバスアプリのエクスポート
1.テスト準備 - 仮想マシンの立ち上げ・要件の理解
まず初めに、キャンバスアプリを使用するための環境を準備します。
仮想マシンにアクセスできる状態になっているので、画面右手の説明に沿って仮想マシンを立ち上げます。基本的に、試験は英語で記載されており、2024年8月時点では、日本語対応はしていないようでした。

仮想マシンにログインすると、試験で使用するキャンバスアプリや要件が記載されたメールを確認することができます。要件が記載されたメールは、公表はできませんが、実務に近しいシナリオになっていました。単に知識を問うのではなく、理解力や技術力を見る試験として、他の試験とは異なる構成になっていました。

メールも全て英語になっているため、ビジネスの英語力も必要な点が印象的でした。
英語が苦手な方は、日本語対応される日が待ち遠しいですね…!
2.キャンバスアプリのインポート
次のパートでは、キャンバスアプリをインポートする力を試されます。
といっても、以下の手順でエクスプローラーに保存してあるZIPファイルを以下の手順でインポートするだけなので、大した内容ではありません。
アプリ>キャンバスアプリのインポート>アップロード



インポート時の設定も、捻ったものはありませんでした。
環境の問題か、インポート後にアプリが表示されるまでに数分の時間を要したので、そこは気長に待つことが必要でした。
3.キャンバスアプリの開発
本パートがPL-7001のメインです。0からアプリを作成したり、インポートしたアプリに修正を加える力が試されます。受験に当たり、以下の項目を確認しておくことをおすすめします。
ポイント
1.モバイルアプリの作成手順
2.データベースの接続手順
3.ギャラリーを使用した基本的な実装(表示項目の整形・画面遷移・動的な画面表示)
4.コンテナーを使用した実装方法
4.キャンバスアプリのエクスポート
本パートは、キャンバスアプリでアプリを作成した後にエクスポートする方法を理解しているかを確認するためのパートです。エクスポートする際に、細かな設定に関する理解は問われなかったので、手順さえ覚えておけば大丈夫でしょう。

テスト結果の確認方法
前の章で説明した一連の開発を終えたら、自らのタイミングで作成物を提出することで、テストが完了したことになります。作成物を提出するとすぐに採点がされ、正答率と不正解の項目が表示されます。

一度不合格になっても、72時間後に再受験をすることが可能です!
不合格の場合

合格の場合


内容はかなり基本的でしたが、思っていたより点数は伸びませんでした。
仕様を実現する実装方法が複数ある場合は、最もシンプルな実装が正解となるため、慎重に実装することが大切そうです!
資格の証明書
合格後には、資格の証明書が発行されます。他のPL資格同様、FacebookやLinkedInに共有することが可能です。

まとめ
本記事は、PL-7001の体験談をまとめました。
PL-100は知識を身に付ければ合格できる試験ですが、PL-7001は技術力があるかを試される試験になっていました。がらっと試験の内容が変わったので、対策はしっかり行った上で受験されることをお勧めします!
最後に紹介ですが、Udemyには私が講師を務めているPL試験の対策講座があります。Micsoft Learnや本ブログ記事を併用することで受講生をしっかりサポートできる内容になっています。残念ながらPL-7001のものはリリースしていないのですが、PL-900,PL-200の試験のご用意はありますので、ご興味のある方は以下の記事からご確認頂けます。
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